心肥大を指摘されたら
レントゲン写真を見ながら
「あー心肥大がありますね。」
そう言われても、そのことについて説明されないことが多いですよね。
その間違いと心肥大とは何かを説明し行きましょう。
まず心肥大は心臓の筋肉が分厚くなることです。
レントゲンで心臓が大きく見えるのは心臓全体の拡大ですので意味が違います。
心肥大は心臓のエコー検査で測定されます。
「心臓の筋肉が分厚くなるとパワーが強くなりそうだし何が悪いの?」
心臓はポンプの運動をしていますから
確かにぎゅっと収縮して全身に血を送る力は強くなりそうですよね。
しかし、分厚い風船が膨らみにくいのと同じで
心臓が拡張して血を補充する力は弱くなってしまうんですね。
それを拡張能低下と呼びます。
ひどくなると血を補充できず空うちの状態となり心臓の機能が低下します。
不整脈や心不全の原因となってしまいます。
原因で多いのは高血圧。
血圧が高いため、更に頑張ろうと心筋が太くなってしまうんですね。
他にも心筋症など体質によるものもあります。
心臓のエコー検査をして状態の把握、治療を開始しますので
指摘された場合は当院にお越しください。