循環器内科って何を診てくれるの?
実は外来でもよく聞かれます。
ですので知らない人も結構いますので安心してください。
主に心臓、そして血管についての病気を診る専門の内科です。
心臓病といえば狭心症や心筋梗塞、不整脈、心不全みたいな良く耳にするものから
馴染みのない弁膜症や心筋症などがあります。
血管の病気といれば高血圧。
足の血管が狭くなる病気、下肢閉塞性動脈硬化症や
肺塞栓などもそうです。
肺と聞くと呼吸器内科と思うかもしれませんが肺の血管は循環器なのです。
といっても最初から病名がついている訳ではありませんので受診のきっかけになる
症状についてご紹介しましょう。
●胸痛
突然命を落とす可能性がある病気として心筋梗塞、
大動脈が傷ついたり裂けたりすることでおこる大動脈解離、
エコノミークラス症候群などで有名な肺塞栓などがあります。
持続する胸痛を自覚する場合はこのような病気の可能性があるので
救急車を呼ぶことも考えなければなりません。
他にも狭心症、不整脈、心不全などやはり心臓が原因になる病気や
肺の病気や、胃、食道、胆のうなどの消火器官の病気、
はたまたパニック障害などの心因性の要因など様々あります。
●息切れ
歩行や階段などの運動しているときに息切れ、年齢のせいにしていませんか?
早期に発見しなければならないのは心不全、狭心症です。
肺気腫などの肺の病気、貧血などでも出現します。
●動悸
安静時に続く動悸。
その症状不整脈ではないでしょうか。
症状、安静時の心電図だけではどの不整脈が原因かの判断は困難で、
まずは本当に不整脈からの症状なのか?何の不整脈か?を特定することが必要です。
●意識消失
一時的な脳の血流が低下から意識消失したもので目の前が真っ暗になるなどの症状があります。
意識消失すると脳の病気だ!と考えてしまいがちですが、、
脳卒中での意識消失より、不整脈や血圧低下で失神する方が頻度が高いのです。
また、意識を失うと通常の転倒とは違い、防御反応なく倒れるので頭部外傷などで致死的な状態になり得ます。
●血圧が高い
高血圧は血管に関連するので循環器科が専門科になります。
血圧を下げる薬を開始したのになかなか改善しない!
若くて摂生もしているのに血圧が高い…
ホルモンの異常や腎臓の血管の異常、睡眠時無呼吸症候群などが原因かもしれません。
●心電図異常
何にも症状がないのに健診で心電図異常を指摘された。
何故だろう…
全ての心臓の病気は無症候性、つまり症状がないことがあります。
循環器内科の受診のきっかけになる症状は主にこんなところです。
特殊な外来としてはペースメーカー外来、睡眠時無呼吸外来なども行っておりますので
お困りの際は是非おこしください。